朝起きたときに
・顎がだるい
・口を開けると痛い
・噛むと違和感がある
そんな症状を感じたことはありませんか?
診療をしていると、このような相談は少なくありません。
特に30〜40代の忙しい世代に多い印象があります。
仕事や家事、子育てなどで日々忙しく過ごしていると、知らないうちに身体が緊張し、顎にも負担がかかっていることがあります。
では、朝の顎の痛みにはどのような原因があるのでしょうか。
一番多い原因は「歯ぎしり・食いしばり」
朝の顎の痛みの原因として多いのが、
睡眠中の歯ぎしりや食いしばりです。
眠っている間、私たちは無意識に歯を強く噛みしめることがあります。
このとき、顎の筋肉には強い力がかかります。
その状態が長時間続くと
・顎の筋肉の疲労
・顎関節の負担
として現れ、朝起きたときに痛みやだるさを感じることがあります。
ストレスや睡眠の質も関係している
歯ぎしりや食いしばりは、単なる癖ではありません。
関係しているのは
・ストレス
・自律神経
・睡眠の質
・日中の緊張状態
忙しい生活の中で身体が緊張していると、その力の出口として「噛む筋肉」が使われることがあります。
その結果、夜間の歯ぎしりが増えてしまうことがあります。
放っておくとどうなる?
歯ぎしりや食いしばりが続くと
・歯のすり減り
・知覚過敏
・顎関節症
・頭痛や肩こり
などにつながることがあります。
朝の顎の痛みは、身体からのサインかもしれません。
マウスピースで歯を守る
歯ぎしりが強い場合、歯科では
**ナイトガード(マウスピース)**を作ることがあります。
これは睡眠中に装着することで
・歯の摩耗
・詰め物や被せ物の破損
・顎関節への負担
などを減らすことを目的としています。
歯ぎしりそのものを止めるというより、
歯や顎を守るための装置です。
ボトックス治療という選択肢
食いしばりが強い場合には、
咬筋(噛む筋肉)にボトックス注射を行う治療が選択されることもあります。
ボトックスには筋肉の過度な働きを抑える作用があり、食いしばりによる筋肉の緊張をやわらげる効果が期待できます。
その結果
・顎の疲れ
・食いしばりの力
・エラの張り
などが軽減することがあります。
ただし、すべての人に必要な治療ではなく、症状や状態によって適応は異なります。
気になる場合は歯科医院で相談してみるとよいでしょう。
整えるという視点も大切
朝の顎の痛みは、身体の緊張が続いているサインかもしれません。
例えば
・睡眠を整える
・深い呼吸を意識する
・軽く身体を動かす
・日中、歯を離す意識を持つ
本来、上下の歯は
食事や会話のとき以外は触れていないのが自然な状態です。
サウナや入浴のあとに、ふっと顎の力が抜ける感覚を感じたことがある人もいるかもしれません。
そうした「ゆるむ時間」を日常の中に作ることも、歯ぎしり対策のひとつになります。
朝起きたときの顎の痛みは、身体からの小さなサインかもしれません。
症状が続く場合は、歯科医院で相談してみることをおすすめします。
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